幼少期、クワガタ・カブトムシの世界にどっぷりハマったyasu少年。
小学校卒業後、飼育をしばらくやめることになりました。
大学生になったyasuは、再びクワガタ・カブトムシと出会うことになり…
*まだ「幼少期編」を読んでいない方は、この記事を読む前にこちらからご覧ください↓↓
yasu、年収2000万稼げることを知る
yasu少年も成長し、大学生に。
親元を離れ、一人暮らしを始めていました。
友達と朝まで飲み明かす姿は、もう少年ではありません。
大学生活は想像以上に楽しく、
クワガタ・カブトムシのことなどすっかり忘れ、日々を満喫していました。
そんなある日、
ふらっと入ったコンビニの雑誌コーナーで
「昆虫ブリーダーで年収2000万稼げる!」
という記事を発見します。
“昆虫ブリーダー”
懐かしい響きです。
忘れ去られていたクワカブへの愛が蘇ってくる…
と言いたいところですが、
yasuは、もう純粋な少年ではありません。
“2000万稼げる”
という部分に衝撃を受けます。
自分の好きなことをして2000万円も稼げるなんて!
この仕事、最高じゃないか。
2000万…
この時のyasuの表情はニヤついていました。
yasu、また飼いたくなる
2000万稼げるという記事を見てニヤついたyasuでしたが、翌日には冷静になっていました。
全員が全員2000万も稼げるわけないだろうし、
自分が昆虫ブリーダーとなって生計を立てていくというのも、現実的ではありません。
しかし、
“昆虫ブリーダー”
気になります。
そして、色々と調べていく中で、ヘラクレスの写真に出会ってしまうのです。
ヘラクレス、やっぱりカッコいい。。。
稼ぐとかは一回おいといて、もう一度飼ってみたくなりました。
今度は少年時代と同じ純粋な思いです。
やはり、これが
男のロマン。
ノークワカブ、ノーライフ。
昆虫ブリーダーで生計を立てるなんて大それたことは望まないけど、観賞用でいいからもう一度飼育したい!
yasu、彼女の許可をとる
クワカブを再び飼育したいと思ったyasu。
今なら一人暮らしの家で飼うことができ、
ミミズ事件(「?」と思った方は幼少期編を見てください!↓)
のように家族を困らせることはありません。
あとは、アルバイト代の範囲内で飼育すれば、家族から反対されないでしょう。
(少年時代に好き放題、飼育をさせてもらっていましたしね。)
問題は他にありました。
大学生になり、yasuを取り巻く環境の中に新たな登場人物が加わっていました。
それが、当時お付き合いしている彼女です。
いくらyasuがクワカブ愛に溢れていたとしても
彼女がクワカブ無理な人だったら、
その時点でアウトです。
その上、クワカブを飼うにはある程度のお金が必要になってきます。
当時、彼女と生計を同じくしていた訳ではありませんが、
将来のことも考え、
相談した方がいいと思いました。
彼女が大丈夫な人だったら、飼育をもう一回やってみようと決めたのでした。
そして、会った時にクワカブの話題をさり気なく出し、彼女の反応を伺いました。
話をしていくうちに、
幼い頃、弟がクワガタを飼ったことがある
という情報を掴みました。
よし、嫌いじゃなさそうだ。いけるかもしれない。
そして、飼育したいことを伝えると意外な答えが返ってきました。
いいんじゃない?
キターーーーーーーー
こうして、無事に彼女の同意を得て、飼育を始めることになりました。
(彼女は6年後、yasuの妻になりました)
この時の妻目線の記事です。↓
yasu、10数年ぶりにヘラクレスを飼う
初めてヘラクレスの幼虫を購入したのは小学生の時。
お小遣いをせっせと貯めても幼虫しか買うことができませんでした。
しかし、今回は違います。
大学生。
アルバイト。
まとまった収入。
ある程度のお金もあるということで、今回はいきなりヘラクレスの成虫を買いました。
あー、かっこいい。やっぱりこれだ。
ヘラクレスのかっこよさを再び目の当たりにし、yasuは飼育に目覚めていきます。
yasu、無敵モードに突入する
大学時代、彼女の許可はもらっていたものの、
家に遊びに来ることもよくあるし、
「たくさん飼うのもどうなのかな」
と遠慮していた部分があったのでしょう。
大学院に進学することになり、
- 1人暮らし
- 彼女とは遠距離
という状況に。
クワカブ飼育で誰かに遠慮することが一切ない、
言うなれば、無敵モードに突入です。
無敵モードに入るとクワカブへの愛は爆発し、
次から次へと色々な種類を購入、飼育していきます。
初めに買ったのは、
昆虫ショップのおじさんにもらった図鑑に、
世界最高峰
と書いてあったクワガタ。
ウエストウッディオオシカクワガタ(カズミアエ)のメス(交尾済み)です。
(よくわからない人は、7〜8万円するクワガタだと思ってください。)
本当はペアで買いたかったけど、勇気がない。お金もない。
大切に飼育していくと、無事に幼虫がとれました。
それを売ると、少しですが利益を得ることができました。
“2000万稼げる”がほんの少しチラついてきます。
その後、ワインセラーを購入し、本格的に飼育を進めていきました。
送り主yasuの名前・住所が印刷された大量の送り状、
大量のゼリー、
大量の土、
大量の木、
なぜかクワカブが入っているワインセラー。
たまに遊びにきた彼女はyasuの飼育が
あまりにも本格的
になっていたので、それを見る度に爆笑していました。
彼女からしたら、
“彼氏がクワガタやカブトムシを業者並みに飼っている”
というのが周りの友達に結構ウケるらしく、随分ネタにもされました。
これなら、大学生の時から遠慮しなくてもよかったかな笑
yasu、奨学金を使ってしまう
yasuにも進路を決めなければいけない時期がきました。
流石に専業で昆虫ブリーダーになるという選択肢はなかったので、真面目に就活をします。
ある就活帰りにランバージャック(昆虫ショップ)に寄ります。
全然真面目ではありませんね。就活に集中しなさい。
そこで見たウェムケンミヤマクワガタ(メス)。
ウェムケンミヤマ(オス)の特異な大顎を自分の目で見てみたい…
当時、日本で飼育している人はほとんどいませんでした。
野外品なので交尾しているのかさえも分かりません。
しかも、
1頭20万円超え
です。
ううう、高い。でも奨学金が入ったし、買えないこともない…
そして、大博打を打ち、20万円超えのウェムケンミヤマ(メス)を購入したのです。
奨学金はクワガタを買うためにあるわけではありません。
このことは流石に誰にも言えませんでした。
彼女も今回ばかりは笑ってくれそうにありません。
yasu、ウェムケンミヤマ・BE-KUWA初代ギネスを獲得する
奨学金を使い、大博打に出たyasu。
交尾していなかったらオワリ。
卵が取れなければオワリ。
有精卵じゃなければオワリ。
孵化しなければオワリ。
幼虫が育たなければオワリ。
羽化しなければオワリ。
オスが羽化しなければオワリ。
当時、ウェムケンミヤマは日本にほとんど出回っていません。
飼育情報はどこを調べてもなく、すべて手探りです。
今までの自分のやり方で飼育に成功する保証もありません。
20万円のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも黙々と作業をします。
産卵セットを組んで卵を採って毎日のように観察。
そしてついに!!
オスが羽化したのです。(歓喜)
そうです、この大顎を見るためにここまでやってきたのです。
嬉しくて嬉しくてたまらないyasu、ふとあることに気づきます。
ウェムケンミヤマってまだ日本にほとんど出回ってないよね。
もしかしてギネス行けるんじゃない?
予感は的中!
その後はトントン拍子に進んでいきました。
無事に、
ウェムケンミヤマのBE-KUWA初代ギネスを獲得し、
少年時代からの愛読書に
自分のクワガタが掲載されたのです。
まとめ
少年時代と比べて規模を拡大したクワカブ飼育ですが、
やはり、やればやるほどハマっていくものです。
自分が懸命に作った産卵セットで卵がたくさん採れた時の喜び、
難しい種類の卵が孵化した時の喜び、
手をかけて育ててきた幼虫が羽化した時の喜び、
そういうことの全てが楽しくて仕方ありません。
このワクワクが私の人生を豊かにしてくれているのだと思います。
そして、クワカブが同じ趣味を持つ仲間にも出会わせてくれました。
同じワクワクを共有することは最高に楽しいです。
これからも、この仲間とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
新しい仲間との出会いも楽しみにしています。
(前回のプレゼント企画はこちら)
コメント