私は2018年、ウェムケンミヤマで初代BE-KUWA飼育レコードを獲得しました。
そして、今は数十種類の大好きなクワカブに囲まれて幸せな毎日を送っています。
ここに至るまでに、紆余曲折あったのですが、
クワカブとの出会いは幼少期にありました。
今回は、クワカブにどんどんハマっていく幼少期の私（yasu少年）のエピソードをご覧ください。
yasu少年、本物と出会う
小さい頃から生き物が大好きなyasu少年。
しかし、yasu少年が住んでいるのは大都会、東京。
近所にペット以外の生き物はほとんどいません。
仕方がないので、生き物を近くに感じられる図鑑ばかり見ていました。
そんなある日、幼稚園の友達から
カブトムシの飼育セットをもらいました。
yasu少年、大興奮！
幼虫が入ったケースは庭に置いて放置しておきました。
（観察したくてしたくて仕方ありませんでしたが、しばらく見ずに放置しないといけないと言われたので、渋々我慢していました。）
そして、ある日成虫がケースの上に上がってきているのを発見！
すごい！図鑑と一緒だ！
本当に成虫に変わるんだ！！
それは、図鑑からは得られない感動体験でした。
yasu少年、初めて採集する
キャンプでの出来事。
yasu少年、またまた大興奮の出来事が起こりました。
クワガタを見つけたのです。
yasu少年、穴があくほど見た図鑑で予習はバッチリ。
聞くまでもない…
絶対あれは…
あの特徴は…
ミヤマクワガワタ！
小学生ながら、揺るぎない自信がありました。
そして、人生で初めてクワガタを捕まえることに成功！
嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
しかし、次の日…
初めて採ったミヤマクワガタが…
虫かごに入れていたはずのミヤマクワガタが…
いなくなっているではありませんか！
あれだけ落ち込んで帰ったキャンプは後にも先にもないでしょう。
yasu少年、お小遣いでカブトムシを買う
ミヤマクワガタを失って（逃げられて）からも、
yasu少年のクワガタ・カブトムシへの愛は冷めませんでした。
むしろ、
もう一度、本物を見たい！
という思いが強まるばかりです。
カブトムシ購入のために必死にお小遣いを貯めます。
やっとお小遣いが貯まり、ペットショップに向かいました。
これ下さい！！！
勢いよく店員さんに言い、アトラスオオカブトを購入！
なんと店員さん、
こちらから頼んでもいないのに、
値下げまでしてくれたのです。
ありがとう！店員さん！
これでついに…
飼うことができるんだ！
しかし、次の日…（あれ、デジャブ？）
アトラスオオカブトは死んでしまったのです。
今考えると、
あまり専門性のなさそうな店員さんが
あまり良いとは言えない環境の中で
あまりにも適当に管理されていたので
（何なら、ペットショップにいた時点でほとんど動いていなかった。笑）
そりゃ安くしてくれるだろう
そりゃ死ぬだろう
と思うのですが、
（すぐに死んでしまったことを伝え、お金は返してもらいました。）
当時のyasu少年にとっては２度目のお別れです。
とてもショックを受けました。
やっと飼えると思ったのに…
yasu少年、ヘラクレスと出会う
近所でアンデスの秘境生物展が開催されるという情報がyasu少年の元に入ってきます。
絶対行きたい！何が何でも行く！
そして、連れて行ってもらった生物展。
色々な生き物がいましたが、
yasu少年の心を躍らせたのはただ一つ。
ガラスの向こうにいた
ヘラクレスオオカブト
でした。
なんだこれ！かっこよすぎる！！
他のと全然レベルが違う！！！
一瞬で虜になりました。
そして、ちょうどこの頃、
近所にヘラクレスオオカブトも扱う昆虫ショップがあることを知ります。
お店のおじさんは専門性が高く（しつこい）
毎日のように通う日々が続きました。
yasu少年、ヘラクレスの幼虫を購入する
昆虫ショップのおじさんと仲良くなり、
色々なことを教えてもらっていく中で、
ヘラクレスへの憧れがますます強くなっていきました。
やっぱりかっこいい。ヘラクレス飼いたい。
そして、またお小遣いをコツコツと貯めます。
yasu少年のお小遣いでは成虫を買うことが出来なかったので、
ヘラクレスの幼虫を購入！！
次こそはという思いが強かったので、
昆虫ショップのおじさんに飼育方法をよく聞きました。
冷やし虫家（簡易冷暖房付きの飼育室）
も購入して、温度管理をしっかりしました。
その甲斐もあり、いつもの
しかし次の日…
とはなりませんでしたが、
別の事件が起こったのです。
yasu少年、母親を発狂させる
当時、yasu少年は部屋の隅っこに小さな衣装ケースを置き、
その中でヘラクレスを育てていました。
事件はyasu少年が小学校に行っている間に起こりました。
yasu少年が大切に大切に育てているヘラクレスの住処は
栄養たっぷりの土。
そこに、どこからか、奴がやって来たのです。
母が大嫌いな、奴です。
ミミズです。
なんと、
yasu少年の気づかないうちにミミズが大量発生していたのです。
ミミズは衣装ケースをすり抜け、部屋中に広がっていきました。
それを発見したミミズ嫌いの母。
発狂しないわけがありません。
yasu少年の小学校に電話をしようと思ったくらい慌てたようです。
小学校から帰ったyasu少年が厳しく叱られたのは言うまでもありません。
ひょえー…ごめんなさい…
yasu少年、ヘラクレスの様子が気になりすぎる
昆虫ショップのおじさんのアドバイスとyasu少年の努力によって、順調に育っていったヘラクレス。
ついに蛹室を作る段階まで来ました。
蛹室の中身って、どうなっているんだろう。
気になる…すごく気になる…
yasu少年、蛹室の中が気になって仕方ありません。
昆虫ショップのおじさんがその様子を見たら、こう言っていたでしょう。
だめだー！
それだけはやっちゃだめだー！！
しかし、人一倍好奇心が強いyasu少年。
一度気になったら止められません。
残念ながら、おじさんの声は届かず、
ついに
蛹室を壊して中を見てしまいます。
だめええええええええええええええええええ！！！！！！！！
小学生の素人が蛹室を壊すとどうなるか、お分かりの方もいるでしょう。
そうです、
蛹室を壊されたヘラクレスは
あっけなく死んでしまったのです。
yasu少年、BE-KUWAと出会う
ヘラクレスとの別れにしばらくは落ち込みますが、
立ち直った後は、ニジイロクワガタなど様々な種類（何の種類だったか思い出せない…）を飼育しました。
飼育方法は相変わらず昆虫ショップのおじさんに教えてもらっていました。
そんなある日、毎日熱心に質問をしてくるyasu少年にこう言いました。
君は本当にクワガタ・カブトムシが好きなんだね。
この雑誌を見ると世界のクワガタ・カブトムシのことも分かるから見てごらん。
この時、手渡されたのがBE-KUWAでした。
世界のクワガタってこんなにいるんだ！
こんなに詳しくて面白い雑誌初めてだ！
その日からBE-KUWAはyasu少年の愛読書になりました。
その後も、“むし社”や“ランバージャック”（有名な昆虫ショップ）などに行き、
カブトムシとクワガタの世界にどっぷりハマっていきました。
yasu少年、飼っていた虫を手放す
小学校を卒業したyasu少年。
中学、高校と上がるにつれて、
勉強や部活、習い事が本格的になっていき、日々の生活が忙しくなっていきます。
毎日忙しすぎる。この状態だったらとてもクワカブの飼育なんてできない。
クワカブ飼育に割いていた時間も無くなっていきます。
泣く泣く昆虫ショップのおじさんのところへ行き、飼っていたクワカブ達を買い取ってもらいました。
次に再会するのは数年後のお話です。
おわりに
クワカブへの熱すぎる思いを持っていたyasu少年。
強い憧れがあったからこそ、何度失敗してもめげずに飼い続けることができました。
そして、その陰には…
今のyasuの源を作ってくれたと言っても過言ではない、昆虫ショップのおじさん、
yasu少年の願いを叶えるために色々な場所へ連れて行ってくれた父、
幼虫やミミズが嫌いなのに、yasu少年の“好き”を優先して飼うことを許し、支えてくれた母
の支えがありました。
当時のyasu少年に
将来の君の家に自分専用のブリードルームがあるよ。
そこには、BE-KUWAに載っている希少種もいるよ。
そして、君が育てた個体がBE-KUWAに掲載されるよ。
その後、BE-KUWAの記事を自分で書くことになるよ。
と教えてやると、目を輝かせて喜ぶのでしょう。
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